2020.10.20
こんにちは、太郎です。
個別株投資をある一定以上経験すると、株主優待を軽視して購入することになります。
だから投資家の中には「株主優待で銘柄を選ぶのは邪道!」と言われる方もいらっしゃいます。
ただ初めての株式投資には、株主優待重視した銘柄選定がお勧めです。その理由を紹介します。
プロフィール
40代のバツイチ&子なしのさえないサラリーマンです。
副業(金融資産投資)でしっかり稼ぎ、ちゃんとしたさえないサラリーマンを目指しています。
投資口座には2,000万円以上あるので、多少の投資経験はあります!
株式投資をある程度続けると株主優待を軽視する理由
私はそうは思いませんが、「株主優待で銘柄を選ぶのは邪道!」と言われる方もいらっしゃいます。
その理由は、
- ①株主優待は一定株数以上持つと優待の特典が変わらなくなる点
- ②海外投資家は日本国内でしか利用できない(例外有)株主優待を軽んじている傾向がある点
以上、2点ですが補足させてください。
①「株主優待は一定株数以上持つと優待の特典が変わらなくなる点」
具体的には、日本マクドナルドホールディングス株式会社の株主優待を例に紹介します。
引用抜粋(https://www.mcd-holdings.co.jp/ir/individual/shareholder_benefits/)
効率よく株主優待をもらうには、100株、300株、500株を持つことになります。
そこで仮に500株(株価5,000円×500株=250万円)を持っていたとします。
安定して配当金も支払われそうだし、コロナ禍でドライブスルー利用者増え売上アップかも!!
と判断をしたら株主優待の特典は変わりませんが、ある程度株式投資を実践している方は株式を買い進めます。
逆に、コロナ禍でアルバイトさんの出勤率低下。営業時間短縮・営業日数削減のため売り上げ下がるかも!!
と判断をしたら株主優待の特典無くなりますが、全株数を売却することもあります。
※特定銘柄の購入をお勧めするブログではありません。投資は自己責任でお願いします。
要は、株主優待制度の有無にかかわらず、それ以外の要素で株式を売買している方が多いので「株主優待で銘柄を選ぶのは邪道!」と思う方もしらっしゃいます。
②「海外投資家は日本国内でしか利用できない(例外有)株主優待を軽んじている傾向がある点」
海外投資家の方に直接聞いた訳ではないので、憶測で的な側面もあります。
ただ皆さんも海外投資家は、株主優待を軽んじるんだろうな!って思いませんか?
仮に、海外投資家が株主優待を軽んじていた場合、さらに株主優待の有無に関係ない要素で売買されていることが分かります。
日本取引所グループ 投資部門別売買状況 東証一部売買代金 2019/1/4~2019/12/30
引用・抜粋・加工(https://www.jpx.co.jp/markets/statistics-equities/investor-type/nlsgeu000004hlya-att/stock_val_1_y19.pdf)
表上部 委託計:83.8%:証券会社等経由で東証一部で売買された代金の割合
表下部 海外投資家:73.3%:委託計の内、海外投資家の売買が占める割合
概算ですが、2019年東証一部の取引代金の約61%(83.4%×73.3%)が海外投資家による委託取引です。
取引額の60%以上を占める海外投資家と1部の個人投資家は、株主優待よりも他の要素を重要視します。
これが「株主優待で銘柄を選ぶのは邪道!」と言われる理由の一つです。
ただそれでも私は、「初めての株式投資には、株主優待重視!」がお勧め。(理由は後述します)
※約3億円をすべて優待銘柄を購入し、自転車で優待を使う生活を楽しんでらっしゃるかたもいらっしゃいますので、投資スタイルに正解はないです!
株主優待株を購入したら、ここだけは気をつけて!
海外投資家も個人投資家も株式優待制度のある株式を購入する際に、必ず注意するポイントがあります。
それは
「株主優待を目当てに購入している個人投資家の割合を知ること」
なぜなら優待目当ての個人投資家は、ちょっと特別な売買傾向がみられるからです。
その傾向は
- ①優待内容が改悪されたときに株価が急落
- ②市場全体が下落しても、株式を売らずに保有継続
以上、2点です。
ここで重要なのは、
「株主優待を目当てに購入している個人投資家の割合」
を知ることです。「割合」が大きいほど上記2点の傾向が強くあらわれます。
浮動株(売買されている株)に対する「株主優待を目当てに購入している個人投資家の割合」
具体には、日本マクドナルドホールディングス株式会社の株主状況を例に紹介します。
引用・抜粋(https://www.mcd-holdings.co.jp/ir/stock/)
今回は大株主だけで見ていますが、市場に出回らない株の比率を把握することで、浮動株数の概算を算出します。
※浮動株は他の方法でも把握は可能です。
次に「個人・その他」の株式数を先ほどの浮動株数で割ってください。
ぱっと見ですが50%を超えています。
※下表で「個人・その他」が36.7%になっているのは、全株式に対する割合です。
浮動株に対しての個人株にし比率が50%を超えているので、先ほど紹介した「優待目当ての個人投資家は、ちょっと特別な売買傾向」の
- ①優待内容が改悪されたときに株価が急落
- ②市場全体が下落しても、株式を売らずに保有継続
強めに反応する可能性が高いです。
この可能性を理解し、投資判断をすることが大切!
※特定銘柄の購入をお勧めするブログではありません。投資は自己責任でお願いします。
投資初心者に、株主優待銘柄をお勧めする理由!
好きな優待が毎年(半年に1回・四半期に1回など会社によって違います)もらえたら嬉しいですよね。
多少の株価下落にも耐えられるはずです。
「投資初心者に、株主優待銘柄をお勧めする理由」はこれだけです。
ただ前提条件があります
- ①余裕資金で購入すること
- ②ライバル企業との比較で5個以上勝つこと
- ③浮動株に対する個人の割合が40%以上あること
以上3点です。
①「余裕資金」とは、「3か月分の生活費」+「1年間の大きな予定される出費」を除き、さらに1年間で半分になっても精神的ダメージ以外、何も変わらず生活に支障をきたさない金額のことです。
②「ライバル企業との比較で5個以上勝つこと」とは、ライバル企業より優れている指数を5点を見つけることです。PBR、BPR、EPS、売上高、配当利回りなど何でもOK。
5個の仮説をもとに投資をすれば「ノウハウの蓄積」になります。
「考え方間違ってた!」「この指標比較しても意味ないじゃん!」って1年後に思ってもいいじゃん!
もちろん5個見つけられなければ、別の会社を探すことを強くお勧めします。
③「浮動株に対する個人の割合が40%以上あること」 優待が改悪されない限り、市場の急落時にも株価の下落幅は抑えられる傾向にあります。
前提条件を守り、初個別株式投資デビューしましょう!
※金融投資は自己責任でお願いします。
最後に
私も優待目当で2社持っています。
ちなみに1社は、2010年3月29日からのお付き合いですが、優待改悪したら即売却します。
ストップ安、上等!!即売却!
最後までありがとうございました!
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